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METHYL ORANGE

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05.02.13:31

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  • 05/02/13:31

04.30.13:46

松本人志に見るマーケティング論

 「17.3%」

これがなんの数字か、わかるだろうか?

日本テレビ「嵐にしやがれ」、初回の視聴率である(according to 
おおさか報知

ビデオリサーチによるとテレビ視聴率1%は約40万人の視聴に値する


「41.3万枚」

この数字はなんだろうか?

東方神起の2/24時点での初ベストの売上げ枚数である(according to 
ザテレビジョン

日本レコード協会によると、昨年の日本におけるCD売上総枚数は約2億枚だそうだ
期間等を無視した単純計算ではあるが、
500枚に1枚は東方神起のベスト初売上げということである



さて、
このメカニズムを「嵐」を例にとって概念的に説明しよう

また、誤解のないように、私は「アンチ嵐」ではないので
あしからず


1.嵐の持つ魅力などにより人気が出始める 
2.それを、マスコミがあおる
3.嵐ブランドのバブル
4.嵐の人気がさらに上がる
5.それを利用して、マスコミが嵐をあらゆる場面で多用する
6.メディア、広告主、消費者、嵐がハッピーになる

これは、メディアの常套手段だ
一種の洗脳といえる

嵐だけではない。
マスコミは伸びると思った芽は、徹底的に育て上げる

その芽にたくさんの人が水をあげ、
本来の姿とは程遠い姿まで成長してしまう

このメカニズムで秀逸なところは
だれも不幸にはならないことだ
それどころか、基本的に皆が幸せになる

結局、本当に価値を生み出してるのは、
「ほとんど」誰もいないに等しい

これを「ブランドのバブル」と名づけよう

ブランドのバブルで、1番象徴的なのは

文字通り、「ブランド品」である


さて
一方で、

松本人志である

彼のすごいところは、
市場つまり、「視聴者」を引っ張っていることである

今までにないような「すべらない」や「一本」など
新しいものを常に生み出し続けている

マーケティング用語でいう「プロダクト・アウト」である

製品(プロダクト)を作る側が、製品を出す(アウト)
のである

対語は「マーケット・イン」

今は後者が、あらゆる市場で主流になっている

―――消費者は神様で
―――お客様が求めるものを提供する

そう、その中身などは関係ない
お客様が求めれば、与える
それだけだ

ちょうど、
「嵐」を求める人たちに「嵐」を与えるように


さて、今の日本に足りないのは
明らかにプロダクトアウト型のサービスだ


「マーケット」を相手していたら
アップルの「iPod」や
アマゾンの「Kindle」
そして、「Twitter」
は生まれない

創造性あふれる
哲学をもった
人間が、
マーケットを引っ張っていくべきなのだ


日本は、しばしば
「独創性のない国」と言われる

しかし、本当にそうであろうか?

独創性のない国が、
任天堂、ソニーやアニメ、ゲームに代表される
商品やサービスを生み出せるだろうか?

幸いなことに、日本には活気あふれる
優良ベンチャー起業家が存在する


――若者がどれだけ消費者を牽引するか――

これは日本が抱える、ひとつの大きな課題である

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